こんにちは、おおの鍼灸整骨院です。
これから暖かくなっていき運動を始める方もいらっしゃるかと思います。
ランニングを始めるにあたって迷いがちなのがシューズ選び。
厚底や薄底、様々なシューズが発売されていて何を選べばいいかわからないという声をよく聞きます。
そこで今回はランニングシューズを選ぶにあたって厚底、薄底シューズの特徴の話をしながら皆様のシューズ選びの手助けになればと思います。
厚底シューズ
厚底シューズが台頭してきたのは5年前のことです。
そこから一気にシェアを伸ばし、箱根駅伝や去年の東京オリンピックではほとんどの選手が厚底のシューズを履いていました。
特に箱根駅伝では選手のほとんどがその年の新作を履くためみんなが同じシューズ、色という異様な光景が見られます。
この厚底シューズの特徴はかかとの場所にカーボンプレートというバネのようなものが埋め込まれているということです。
このプレートにより着地した時に得られる地面の反発をカーボンの跳ね返りにより前側への推進力に変えることができます。
そして厚底のため自然と重心が前のめりになるので、足を前に出しやすくなります。
薄底シューズ
ランニングシューズは数年前までは薄い底のシューズが一般的でした。
理由は底が薄い方が着地の際、地面を踏み込む力がダイレクトに伝わりやすいので走りの感覚がつかみやすいところです。
そのため、足が地面をとらえる感覚を簡単に感じられるので走り方を見つけ、フォームを身に着けるのにはとても適しています。
メリット・デメリット
厚底シューズのメリット
- クッション性があるため、着地時の衝撃から足を守ることが出来る。
- バネにより地面からの反発を多く得られる為楽に走れる。
- 足が前に出やすいのでストライドが大きくなる。
などです。
一番のメリットはバネが入ることにより少ない衝撃で地面からの反発を利用できることです。
これのより足にかかる負担を減らしながら走ることが出来ます。
厚底シューズのデメリット
- クッション性が高いため、着地時に身体がブレやすい
- 着地と足の蹴りだし時に必要な力をシューズに頼ってしまうことにより人間本来の機能を発揮できなくなる。
この厚底シューズの一番のデメリットは筋力がない人やランニング初心者が使うと怪我に繋がりやすいということです。
理由は着地時の足の不安定性です。
厚底シューズの底の高さは2~4センチほどあります。つまり着地した際足と地面との間に底の厚さ分隙間が生まれます。その際足の筋力が不十分な場合着地時に足元が左右にブレるため足首の捻挫などを引き起こす可能性があります。
また、シューズの機能が優秀なため自分本来の筋力以上に走れてしまうため長時間走ると体が強度に耐えられなくなり疲労骨折などのリスクにつながります。
薄底シューズのメリット
- 足裏の感覚をつかみやすく地面に伝わる力を感じやすい
- 走るための筋力アップ、フォームを安定させやすい。
薄底シューズではいわば自分の筋力での走りを求められます。
そのため、自分の理想的な走り方や筋力をつけるのにはうってつけのシューズです。
これから走り始めようという方は薄いシューズをはいて走ることに慣れるところから始めるのがいいでしょう。
薄底シューズのデメリット
- 衝撃吸収が少ないので足や膝に負担がかかる。
厚底シューズのようなクッション性が薄底シューズにはないのでアスファルトなどの衝撃が直に足に伝わります。
そのためシンスプリントやランナー膝と言われるような怪我を起こしやすいです。
薄底シューズで長距離を走る際はアスファルトの道路だけではなく芝生やウッドチップがあるような公園で走ってあげた方が足の負担は軽くなります。
まとめ
ここまで厚底、薄底シューズの特徴についてお話しました。
個人差はありますがランニングをこれから始めようと思っている方は走る筋力をつけるために薄底から始めるのがいいと思います。
それも道路を走るのではなく芝生などの地面が柔らかいところで走るのがおススメです。
逆にランニング経験がある方や、これからマラソン大会などに出場したいと思っている方は身体に負担がかかりにくい厚底シューズがおススメです。