こんにちは、おおの鍼灸整骨院です。
「目の疲れや倦怠感と一緒に頭が痛くなる。」
「長時間スマホやパソコンを使用した後に頭が痛くなる。」
突然ですが皆様はこのような経験はございますか?
これは現在日本人のうち約4000万人が悩まされている慢性頭痛の中でも一番割合が多い緊張性頭痛の症状になります。
もう一つよく聞く頭痛には片頭痛がありますが、この二つは原因、症状ともに全く違います。
この二つの頭痛を混同して覚えてしまいますと対処するときにかえって悪化する可能性があります。
ですので、今回はこの片頭痛と緊張性頭痛の違いをお話しするとともに一番悩まされる緊張性頭痛の対処法、セルフトレーニングのお話をしていこうと思います。
片頭痛
片頭痛は頭の痛みだけでなくこめかみや目の周りがズキンズキンと痛み、心臓の拍動に合わせるようにして痛くなってしまうものでこれ以外にも酷い方は吐き気や嘔吐といった症状も出てきてしまいます。
また、痛い時に身体を動かすと悪化してしまうのが大きな特徴になります。
この片頭痛の原因は明らかにはされてはいないものの、寝不足やストレス、ホルモンの変動などにより脳の血管が拡張し、その血管が脳内の神経を刺激してしまうためと言われています。
予防法
① いつどのようなときに頭痛が起こるかチェックしてみましょう。
人混み、寝不足、生理前など特定の時間にこのような症状がでることもあるのでそこを把握できればご自宅でもストレスを軽減できるかもしれません。
② 頭や肩を冷やす
肩は温めるといいと良く耳にすると思いますが、この片頭痛の場合は逆効果です。温めると血管が余計に拡張するので症状が悪化する可能性があります。そのため、保冷剤などをタオルでくるみ冷やすことを心がけてください。
緊張性頭痛
緊張性頭痛は仕事の姿勢や運動不足などにより筋肉が硬くなり肩こりなどを引き起こしそれにより血管が収縮することにより疲労などが蓄積されることによっておこる頭痛です。
吐き気なども引き起こす片頭痛ほど日常生活に支障はきたしにくいですが先ほどの皆様の身体の状態によって引き起こされることが多いので慢性化しやすいです。
よく頭痛に対して薬を飲んだり、お風呂であったまったりして一時的に楽にはなるが少し経つとまた症状がぶり返してしまうというお悩みの方をお聞きします。
緊張性頭痛は血管が収縮することにより脳内の血液循環が悪くなることで起こります。
すこし話はそれますが
山に登っている時に標高が高いところまで行くと頭痛やめまいを引き起こしてしまう高山病のようなイメージです。
これは標高が高いほど酸素は薄くなるのでそれによって引き起こしている状態です。
その際の対処法はすみやかに下山し脳内に十分な酸素をいきわたらせることです。間違っても頭痛薬なんて飲みませんよね?
肩こりからくる頭痛も同じです。
薬などで痛みがとれたとしても筋肉が硬くなる原因を突き止めないとまた症状が出てきてしまいます。
いわば姿勢の問題です。
仕事や日常生活時に正しい姿勢をキープして筋肉が硬くなりにくい状態を作っていくことが大切になっていきます。
今回はその姿勢を良くしていくためのセルフトレーニングをお話していきます。
緊張性頭痛に効果的な運動法
今回ご紹介するトレーニングは菱形筋という筋肉です。
この筋肉は背骨と肩甲骨をむすんでいる筋肉で肩甲骨を背骨側に引き寄せる働きがあります。
そのためこの筋肉が機能するようになると肩甲骨が背骨に近づくので胸がはれている状態になり猫背の解消につながります。
- 肘を伸ばし、手のひらを外側に向けます。
- 薬指と小指を軽く握ります。
- このまま身体を腕の方にひねります。
その際目線は腕を追うように向けてください。
以上が菱形筋の運動になります。
この運動を行っていくと少しずつ胸がはれてくる感覚があると思います。
これからどんどん気温が下がり、肩の不調も訴えやすくなると思いますので是非この運動を行ってみてください!