3000万人

この数字は何の数だと思いますか?
実は日本国内で腰痛に悩んでいる人の数になります。(厚生労働省国民生活基礎調査より)

2021年現在の日本の人口は約1億2500万人。
つまり約4人に1人が腰痛に悩んでいるということになります。
これだけの人数ですのでこのブログを見られている方やその周りの方にも腰痛で悩んでいる方も多いのではないかと思います。

「朝起きたら腰が痛い」
「仕事でずっと座っていたら腰がつらくなってきた。」
腰痛に悩んでいる方はだれしもこのような経験をされているかと思います。

腰痛があると仕事や家事にも支障をきたしてしまいますし、自分のやりたい趣味なども満足に行えなくなってしまうこともあると思います。

「そもそもなんで腰が痛くなるのか。」
「自分でやれるケアはあるの?」
このような疑問、悩みについて解決法を交えてお話していきます。

腰痛とは

まず、はじめに腰痛という名前ですが実はこれは病名ではありません。
腰にくる痛みや張り感などの不快に感じる症状の総称をいいます。

そして腰痛は大きく分けて特異的腰痛非特異的腰痛の2つに分けられます。

腰痛の種類

腰痛の85%は原因がない。

この言葉を聞いたことはありますか?
腰痛について調べるとこの言葉がよく目に入ると思います。

しかしこの原因不明というのは本当に原因がないわけではなくレントゲンやMRIで異常が見られない状態のことを言います。
レントゲンやMRIで診断が出来るのは特異的腰痛といい、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などです。
これが15%の原因が画像診断で可能な腰痛です。

残りの85%の腰痛は非特異的腰痛と言い、画像診断ではっきりとした原因が出てこない腰痛の事です。

このような腰痛は日頃の生活習慣や仕事の環境などの様々な要素が合わさって起こることが多いです。
そのため痛くなる原因が何もないわけではありません。

運動不足、長時間の同じ姿勢、肥満、ストレス…
このような要因が合わさると出てくるもので、骨や関節には異常をきたさないので診断が出来ていないということです。

つまり、レントゲンやMRIを撮っても異常がないと言われた方は上記の何かが原因で痛みが出ている可能性があります。
そこで慢性的に腰痛に悩まされている方(非特異的腰痛の方)に向けてその原因、セルフケアのお話をしていきます。

腰痛の原因

様々な要因が合わさって起こる腰痛ですが一番の原因は

ズバリ…筋力不足です!

「筋力不足?」
「ジムにも行っているしお散歩やランニングもしているのに…」
と思われた方もいらっしゃると思います。

当院でお話する筋力不足とはインナーマッスルと呼ばれる筋肉の低下です。
インナーマッスルとは身体の奥にある筋肉で関節や内臓の保持、姿勢のキープに使われる筋肉です。

ジムなどで鍛えられる腹筋や胸筋、お尻や太ももの筋肉はアウターマッスルと呼ばれています。
アウターマッスルは体や関節を動かすときに使われるもので大きな力が必要な時に使われます。

腰痛で悩まされる方で多いのはインナーマッスルとアウターマッスルのバランスが悪いことが多いということです。
特にインナーマッスルが弱いことによる腰痛が圧倒的に多いです。
アウターマッスルの関節を動かす力にインナーマッスルが負けてしまい筋肉全体に負担がかかってしまって腰痛が起こってしまいます。

そのためこのインナーマッスルを鍛えてあげるのが腰痛の改善に近付くと考えています。
そこで今回は腰痛の改善に有効なインナーマッスルトレーニングを2つ紹介します。

オススメの運動

ハムストリング(太ももの裏側の筋肉)の運動

一つ目はハムストリングスという太ももの裏側の筋肉です。

  1. 運動する足の裏を反対側に向けます
    ハムストリングの運動1
  2. 反対側に向けた足のかかとを反対側の足の親指に当てます
    ハムストリングの運動2
  3. 親指に当てた足を後ろに引くように力を入れます

    この時、反対側の足で負けないように踏ん張ると太ももの後ろ側に力が入ります。
    この状態で10秒数えます。これを左右3回ずつ行いましょう。

    ハムストリングの運動3

内転筋(太ももの内側の筋肉)の運動

二つ目は内転筋の運動になります。
この筋肉が弱いと足が外に開いてしまいガニ股になり、お尻が痛くなってしまったり膝の痛みが出てしまうことがあります。

  1. 仰向けに寝て、運動する方の足を曲げ、足首を内側に捻ります。

    この時足の指は浮いてしまっても問題ありません

    内転筋の運動1
  2. 1で作った足のままお尻を上に上げていきます

    この時太ももの内側に力が入ります。
    この状態で10秒数えます。これを左右3回ずつ行うようにしましょう。

    内転筋の運動2
  3. もし、2の動作が辛かった時は肘の力を使ってお尻を持ち上げてもOK

    肘から手の先の方は上方に曲げて、肘部分だけの力を使ってください。

    内転筋の運動3

以上が当院がおすすめする2つの運動になります。

この運動を腰が気になる方はぜひ行ってみてください。
それでも痛みがまだ残ってしまう方はおおの鍼灸整骨院にお問い合わせください。

最後まで見ていただきありがとうございました。