こんにちは、おおの鍼灸整骨院です。
皆さまは「ぎっくり腰」についてどのくらい知っていますでしょうか?
起こしてしまった方は、歩くことも立ち上がることもままならなくなってしまい、二度とぎっくり腰をおこしたくないと感じた方も多いと思います。
また、ぎっくり腰を起こすと癖になりやすいと聞いたことある方もいらっしゃると思います。
これは大きな勘違いです。ぎっくり腰を再発してしまう方には必ず理由があります。
そこで今回はぎっくり腰を繰り返し起こしてしまう原因についてお話していきます。
ぎっくり腰とは
ぎっくり腰は急に起こった腰の痛みを指すもので、診断名ではありません。
何らかの原因で腰周りの筋肉や腰椎を支える靱帯、腰椎の関節の損傷によって引き起こされる急性腰痛の事です。
原因は様々なものがあり
・重いものを持ち上げた
・腰を大きく捻る動きをした
など腰に大きな負担がかかった際に受傷することもあれば
・朝ベットから起き上がる
・ゴミを拾おうと屈んだ
など日常生活でのなんでもない動作でも痛みを引き起こしてしまうこともあります。
強い痛みは数日~1週間で痛みはおさまります。
ぎっくり腰をなぜ起きてしまうのでしょうか?
ぎっくり腰をおこす原因
1.インナーマッスルの低下
人間の筋肉はアウターマッスルとインナーマッスルの二種類に分類されます
この二種類の筋肉は役割が異なっており関節(身体)を動かす筋肉をアウターマッスル、関節や骨格を支える筋肉をインナーマッスルといいます。
下の図の多裂筋、腹横筋、骨盤底筋がインナーマッスルとなります。
インナーマッスルは意識的に使ったり鍛えていないとどんどん弱くなってしまいます。
特に背骨を支える多裂筋(たれつきん)が弱ってしまうと腰痛やぎっくり腰の原因になります。
定期的に筋トレをしてお尻や腹直筋などのアウターマッスルを鍛えている方でもインナーマッスルを鍛えていかないと、関節を動かす筋肉と支える筋肉のバランスが悪くなってぎっくり腰を起こしやすくなってしまいます。
筋肉のバランスを整えるためにも背骨を支えるインナーマッスルの運動が非常に重要です。
2.過去のぎっくり腰を気づかず(または治療せず)放置
知らない間に軽いぎっくり腰をおこしてしまっている方もすごく多いです。
日常生活のなかで腰が「ピキッ」となった経験はございませんか?
実はこの時軽度のぎっくり腰になっていた可能性があります。
その時、腰は痛いが動けなくなるほどのではなく、普段通りの生活ができるために放置してしまい筋肉の過緊張が残りぎっくり腰予備軍になるということがあります。
また、ひどいぎっくり腰になったときにある程度痛みが引いたところで仕事に復帰するなど、しっかり良くなるまで治療をしないことで損傷が完治していない状態で関節の安定性が弱くぎっくり腰を起こしやすくなります。
このタイプの方は慢性的な腰痛にもなりやすいです。
インナーマッスルの運動
最後に簡単に行える「ぎっくり腰予防のインナーマッスルの体操」を一つお話しします。
今回は脚を内側に入れる(内股にする)時に使う内転筋という筋肉の体操をご紹介します。
なぜ太もも?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は立ち上がって脚を少し内股にしてみてください。すると姿勢よく立てると思います。
太ももの筋肉なので腰とは関係がなさそうに感じますが、身体をまっすぐ支えるのには内転筋の働きが大きく影響します。
- 下の2の写真のように仰向けに寝て片脚を曲げます。
- 膝は真っすぐ立てたまま、つま先を内側に向けます。
この時、足の指が多少浮いても良いです。
- 次に肘を立ててお尻を浮かせる。
内ももに力が入るのを感じながら 10秒 × 3セット 頑張ってください!
※治療ではありませんが、続けることで内転筋が強くなり腰痛予防になります。