皆様こんにちは
おおの鍼灸整骨院です。

このブログを見ていただいている方はご自身や周りの方に四十肩や五十肩にお悩みの方がいらっしゃるからだと思います。
全人口の約2~5%の割合で発生するので結構身近な症状だと思います。

そのため本やインターネットなどでたくさんの情報、対処法が見受けられます。

治療法を見てみると運動療法としてリハビリやストレッチをやっていくと良いと言われていますがどこの運動をするべきなのかわからない方が多いと思います。

そこで私たちは肩の痛みの改善に有効な体操を紹介いたします。

それは上腕三頭筋の運動になります。

四十肩・五十肩とは

まず初めに四十肩・五十肩についてお話していきます。

正式には「肩関節周囲炎」という名称があり、20代や30代、60歳を過ぎても発症する可能性があります。

発症原因は特になく、原因不明と言われていますが加齢や姿勢不良による肩周辺の筋肉のバランスが悪くなり炎症が起きてしまうと言われています。

四十肩・五十肩の症状

四十肩・五十肩は「朝、突然痛くなった」や「腕を上げた瞬間に痛みが出てきた」などの何も前触れもなく痛みが出て来てしまうのが特徴です。

痛みが発症してからは「急性期」と「慢性期」を経て回復していきます。

急性期

痛みの発症から強い痛みが治まるまでの期間です。

急性期は炎症が強く起こっていて少し動かすだけでも激しい痛みを感じます。

夜寝ていても痛みで目が覚めてしまう場合もあります。

急性期の期間は数日~数週間になります。

慢性期

急性期の痛みがなくなってからの期間を指す期間です。

肩や腕を動かすことは可能ですが動く範囲に制限があり、途中で止まってしまいます。

特徴として髪を結ぶ動きや腰の後ろで帯などを結ぶ動作が出来ないことが挙げられます。

四十肩・五十肩に類似する症状

先ほど症状として肩が上がらない事を挙げましたが、この症状=四十肩・五十肩とは決めつけてはいけません。

四十肩・五十肩のつもりで来院されても実は他の症状だった…ということもあります。

ここでは四十肩・五十肩によく似た症状をいくつかお話していきます。

肩こり

四十肩・五十肩と思っていたけど実は肩こりだったという方が非常に多いです。

肩こりは姿勢不良が原因となっていることが多くこれが原因で肩甲骨の動きが悪くなってしまいます。

もっと詳しく
肩こりについて

肩甲骨の動きが悪くなると腕が上がらなくなってしまうことがあり、この症状が四十肩・五十肩と似ているためです。
肩が数年上がっていない方は姿勢不良からくる肩こりの可能性もあります。

腱板損傷

腱板とは肩の周りにある「インナーマッスル」のことで肩の安定性を保つ役割があります。腱板損傷は野球選手などのスポーツ選手に多く見られますが加齢による筋肉の変化や劣化が原因で損傷することもあります。
年齢も40歳以降で発生するのでそう言ったところも四十肩・五十肩と似ています。腱板はインナーマッスルと言われていますがそれと対になるアウターマッスルがあります。
この二つの役割が真逆で、インナーマッスルは関節を支える働き、アウターマッスルは動かす働きがあります。

インナーマッスルが損傷されることによりアウターマッスルに負担がかかり肩の上がりが悪くなってしまうのです。

上腕三頭筋について

上腕三頭筋とは肩甲骨、上腕骨という腕の骨から尺骨という肘の骨につく筋肉です。

力こぶと言われている上腕二頭筋とは反対の腕の後ろ側を通る筋肉になります。

この上腕三頭筋の働きは肘を伸ばすことと言われていますがもう一つ重要な働きがあります。

それは肩甲骨を引き寄せるという動きになります。

立った状態で気をつけの姿勢になりその状態で肘、手のひらを思いっきり外側に向けてみます。。
そうすると上腕の後ろ側が収縮し、硬くなっているのが確認できると思います。
皆様も確かめてみてください。

ちなみにこの動作胸を張る動作に似ていませんか?

この上腕三頭筋が働くと胸を張りやすくなり肩甲骨が背骨の方に寄せやすくなるのです。

そして、この肩甲骨を引き寄せるこの働きが出来ていないと肩甲骨の動きが制限されてしまいます。

実は、腕を上げる際、上腕の骨だけでなく、肩甲骨も一緒に動きます。この動く角度は比率で決まっていて肩甲上腕リズムとも言われています。

そのため肩甲骨の動きが悪いと上腕に負担がかかってしまうため炎症が起きてしまうわけです。

ですから、この上腕三頭筋の運動をしていくことで肩甲骨の動きが良くなり、四十肩、五十肩の改善が可能です。

上腕三頭筋の運動方法

  1. 立った状態で腕を少し前に出します。
    上腕三頭筋の運動1
  2. 手のひら、肘を外側に向けます。
    上腕三頭筋の運動2
  3. その状態で手のひらを上に反ります。
    上腕三頭筋の運動3
  4. 1~3をキープしたまま肘を限界まで伸ばします。

    これを10秒キープ。左右3回ずつ行います。
    ※下の写真のように腕が身体の前側で力が入らない方は、身体の真横か少し後ろで力を
    入れて、二の腕に力の入りやすい位置で行なってください。

    上腕三頭筋の運動4

以上が上腕三頭筋の運動法になります。

肩を回したり上げる動作をしていませんので肩を上げずらい方でも行える方法だと思います。

是非皆様もこの運動を行ってみてくださいね!

この運動でも肩の痛みが改善されない方は、おおの鍼灸整骨院にご来院ください。