にきびの改善にターンオーバーを促すのは間違い??

お肌の悩みとして多く挙げられるのが「にきび

「にきび」を改善させる手段として、洗顔や保湿、ピーリングなどがあります。その中のひとつに「ターンオーバーを整える」というものがあります。

今回はお肌のターンオーバーとにきびの治し方についてお話していきます。

ターンオーバーとは?

お肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つに分類されます。

ターンオーバーとは、表皮(お肌の表面の)細胞が作られてから剥がれ落ちるまでの一連の流れのことを言います。

表皮は内側から基底層、有棘層、顆粒層、角質層の四層構造になっていて、基底層で表皮細胞が作られます。
この作られた細胞が少しずつ皮膚表面に押し上げられ、最終的に垢(アカ)となって皮膚から剥がれます。

このターンオーバーは約20〜30日周期で行われますが17〜18歳をピークにどんどんサイクルが遅くなることがわかっています。
40歳を超えると約40日周期、60歳を超えると約60日周期となります。

シミが目立ちやすくなったり、擦り傷などの傷が治りづらくなるのは、ターンオーバーの周期が長くなり新しい皮膚が作られるのに時間がかかるためです。

「にきび」はなぜできるの?

「にきび」はターンオーバーのサイクルが乱れてくるとできやすい状態になります。

「にきび」は、「毛穴が詰まり、そこへ皮脂が溜まりアクネ菌が繁殖」した時にできます。

①毛穴の詰まりはターンオーバーが乱れて角質層の肥厚することによって起こります。

②すると毛穴内に皮脂が溜まりやすい状態になります。

③毛穴の中に溜まった皮脂を栄養にしてアクネ菌が繁殖する

➡「にきび」ができる。

※皮脂はお肌のうるおいを保つ役割があり、皮脂腺から分泌されて毛穴を通り肌の表面に出た後、ベールのようにお肌を覆います。

上記のことにより、ターンオーバーの乱れを正し角質が皮膚表面に溜まらない状態にしてあげることで「にきび」ができにくくなると言えます。

しかし、ターンオーバーは過剰に促進させると皮膚に悪影響を及ぼすこともあります。

特に、ニキビ跡が気になる方は、早急にニキビ跡を無くしたいがためにピーリング(角質を除去することによって肌とターンオーバーを促す施術のこと)をやり過ぎて、表皮細胞が成熟していない状態で皮膚表面に出ていることがあります。

未成熟細胞は、皮膚が持っている紫外線などから守るバリア機能や保水機能が乏しいため、敏感肌になりやすく、「にきび」が再発したり、乾燥しやすい肌になってしまいます。

つまり、ターンオーバーは早すぎても遅すぎてもいいわけではなく、年齢に合ったサイクル周期を安定させ整えることが重要なのです。

ターンオーバーを整えるコツ

最後にターンオーバーを整えるコツをお話していきます。

1.紫外線対策

紫外線は1日15~30分程度の日光浴でしたら骨を作る際に用いられるビタミンDを作るために必要ですがそれ以上浴びてしまうと皮膚にダメージを与えてしまいます。

すると新しい皮膚を生成しようとするため、ターンオーバーを速めてしまうのです。

紫外線は年中降り注いでいるものなので30分以上(冬でも1時間以上)外で行動する場合は日焼け止めを塗ったり、日傘をさすなどして直射日光を長時間受けないようにしましょう

2.お肌に必要な栄養の摂取

ここではお肌を作る際に必要な栄養についてお話します。

1.タンパク質

タンパク質は肌だけでなく臓器や髪の毛、ホルモンなどを作るために必要な栄養素で身体を作る素になります。

タンパク質が多く含まれる食材としては卵、肉、豆、乳製品があります

2.ナイアシンアミド

ナイアシンアミドはメラニンの生成を抑制し、しみやそばかすを予防することが出来ます。
また、コラーゲンのを作る際にも働き肌にうるおいやハリを与えてくれるのでしわ、たるみの改善にもつながります。

多く含まれる食材としては鶏むね肉、カツオ、たらこ、しいたけが挙げられます。

3.ビタミンA

ビタミンAは粘膜や皮膚の維持に必要な栄養素で、レバー、うなぎ、焼き海苔、大葉、ほうれん草、人参、チーズに多く含まれます。

4.ビタミンC

ビタミンCは皮膚、粘膜の健康維持+抗酸化作用の働きを持っています。
また、皮膚の弾力を保つのに必要なコラーゲンを作る材料にもなります。

赤ピーマン、いちご、ブロッコリー、キウイフルーツ、みかんに多く含まれます。

3.洗顔と保湿

1日生活した際についた汗や汚れ、肌に残っている日焼け止めを落とすために洗顔は必須です。

洗顔の際は湯船よりも少しぬるめのお湯(30°くらい)で行いましょう。
また、身体を洗う順番も重要です。

例えばお風呂に入る前に洗顔を行い髪の毛を洗った場合、シャンプーやコンディショナーが洗い流す際に顔についてしまいます。

顔についてしまうと肌荒れの原因になってしまいますので洗顔は最後に行いましょう

また、洗顔後は保湿が必須です。

化粧水の塗ったらその後必ず乳液も塗るようにしましょう。

理由として化粧水だけだとすぐに肌から水分が蒸発してしまいます。乳液には水分だけでなく油分も含んでいるのでお肌の水分が出ていきずらくなり、乾燥を防ぐことが出来ます。

まとめ

今回はにきびのでき方、ターンオーバーについてお話ししました。

お肌はすごく繊細です。化粧水や日焼け止めなど合う、合わないは個人差がありますので食生活、食べ物に気を使いながら自分自身に合うものを探してみてください。