逆子の灸


「逆子」とは、子宮内で赤ちゃんが上を向いている状態のことです。医学的には「骨盤位」と言います。本来であれば、出産の際に赤ちゃんは頭から産道を通り抜けますので、頭は子宮口の方に向いて下を向いていますが、「逆子」の場合は足やお尻が子宮口の方を向き、頭が上にあります。


妊娠も安定期に入って、穏やかなマタニティーライフを送れると思っていたら、
定期健診で「逆子」と診断をされてしまい不安に思っている方に提案です。
「逆子ままでの出産は帝王切開になってしまう」
「逆子体操をやっているけど逆子が治らない」
このようなお悩みを抱えている妊婦さんもいらっしゃると思います。
逆子を治すために産科では「逆子体操」というのが一般的な治療方法だと思います。
鍼灸には、「逆子のお灸」という東洋医学の施術法があります。

逆子の原因


「逆子」の原因については、諸説ありますがハッキリとは解明されていません。
東洋医学的には、母体の冷え(特に足)が影響していると考えられています。
ママの足元が冷たくなると、より暖かいところを求めて胎児は上を向いて「逆子」になるといわれています。

現代の女性は、妊娠の有る無しに関係なく下半身の冷えを感じている方が多く、「逆子」で当院にご相談いただいた患者様もほとんどの方が足元の冷えを感じておられました。

冷えの原因

① 姿勢不良による筋肉のこわばり
お腹周りが大きくなると姿勢が崩れて筋肉がこわばり、冷えやむくみ、腰痛の原因になります。
特に腸腰筋という筋肉の過緊張が原因で、下半身の血流が悪くなり足先が冷えてしまいます。
また、妊娠中は骨盤の周りの運動量が減ってしまうことで、筋肉量が落ちて代謝も悪くなるので筋肉による産熱量も少なくなります。
更に胎児の成長とともに姿勢不良も強くなり、筋肉が硬くなり足の冷えを感じやすくなります。

② 自律神経の乱れ
常に空調の効いた室内で長時間生活をしていると外気温との温度差が大きくなり、自律神経機能に負担をかけてしまいが乱れやすくなります。またストレスや不規則な生活も自律神経には影響します。

③ 運動不足による筋肉量の低下
一般的に女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、筋肉運動による産熱・血行促進作用が少なく冷えの原因になると考えられます。運動不足の方は、特にご注意ください。

④ 女性ホルモンの乱れ
エストロゲンという女性ホルモンの分泌が低下すると卵巣機能が低下し冷えを起こす事があります。

⑤ 皮膚感覚の乱れ
きつい下着などで身体を締め付けすぎると血流が滞り「寒い」と感じる皮膚の感覚が鈍くなり、体温調節機能が衰えることで冷えを感じやすくなります。

「至陰」「三陰交」の灸


逆子の原因になる冷えにはこの二つのツボが効果的です。
お灸は冷えている場所を温めるだけではなく、血管や筋肉にも熱を入れることができ血行を促進する作用があります。
体温は血液が全身に運んでいるので、血流を改善すると身体全体の熱量を平均化し冷えを改善します。
このお灸の効果で足を温めることにより「お腹の中で胎児が反応して逆子が治る」のが逆子のお灸です。

「逆子」は胎児が大きくなる前の28~33週目までが治りやすい期間になります。
34週目以降では治る確率が低くなってしまいます。
当院では、36週目の方でも改善した方がいらっしゃいました。妊娠週だけで判断せずに施術を受けてみても良いと思います。
効果は個人差がありますので必ず治るとは言えませんが、多くの方が4回くらいの施術で改善しています。

妊娠・出産は人生の中でとても大きなイベントです。
大切なイベントだからこそ、できるかぎり納得のいく形で出産をしたいかと思います。
出産の選択肢を広げるのであれば、逆子は直しておきたいものです。
「お灸はやったことがないから怖い…」
と鍼灸に少し抵抗がある方でも、あまり熱を感じずに施術をする方法もあります。
「逆子」を諦めている方は、市川大野駅の「おおの鍼灸整骨院」に一度ご相談にいらしてください。